先日、LTRコンサルティングパートナーズ主催の特別セミナーに参加してきました。私自身もここ2年ほど毎回参加させていただいてる特別セミナー。なんと今回が記念すべき50回という節目でした。続けることは難しいけど続けた後には色々な成果が残るものなんですよね。

LTRコンサルティングパートナーズ主催の特別セミナーは毎回業界でも実績のある経営者をお迎えして「いま、ホットな話題」が聞けるセミナーです。
今までも、企業の経営ネタから、NPO法人の経営、地域活性のネタなど盛りだくさんで毎回しっかりと勉強になるのが特徴です。参加者もほとんどが経営者で参加者同士での会話でも先輩経営者の話は勉強になっています。
勉強したからと言って実践しなければ意味が無いんですけどね(笑)頑張ります!
今回の記念すべき50回目の講師は株式会社旅コレクションの荒井社長でした。この荒井社長の旅コレクション経営話のテーマは3つありましたが、そのうちのひとつが「Webサイト運営」に関する話で思わず前のめりで話を聞いてしまいました。
時代の流れを読んだWeb経営
旅行業界も低価格プランの増加やインターネット時代突入で競争が激しいそうですが、大手旅行代理店では無い旅コレクションがインターネットでの旅行販売競争に参入するためにはどうしたら良いかを考えに考えてWebサイトの自社運営を選択した荒井社長ですが、インターネットの用語もホームページの専門知識も持たない状態の船出だったそうです。
今ではSEO対策、コンテンツマーケティングにも力を入れておりWebからの受注も右肩上がりで話を聞いているだけで「うんうんその通り」「そこに気付けるなんてスゴイ」と、とても元々はインターネットやホームページに関する知識が無い人だとは思えないくらいしっかりとした戦略が練られていました。やはり勢いのある経営者や成功できる事業主は何をやっても考え方や行動の仕方が正確なので良い結果が出るんだなと。
自社運営のWebサイトには驚きの人員配置が
もうひとつ、驚かされたのは。Webサイトを運営しているのは誰かという点です。旅コレクションではWebサイトの運営は専門家では無く社内の一般的なスタッフなんです。これは我々、小規模の事業者にはよくわかるんですが「Webの為だけのスタッフ」を雇うというのは割とリスクになりがちです。Webサイトを自社で管理運営していくには成果が上がるまではやはり時間がかかります。
もちろん、すぐに成果が出る業種ややり方もありますが、ほとんどの事業者はWebサイトを運営していってある程度根気強く時間をかけて成功に繋げていっているんです。その際にWeb制作業者にホームページの制作を依頼する費用、社内で運用していくためのホームページ専用スタッフへの人件費、ホームページ運用のためにはある程度のハイスペックなPCが必要でそのための費用、これらを全て支払える事業者は多くは無いでしょう。ましてや手堅い経営者の場合には「そんなに時間がかかって成果が上がるものならやらなくて良い」と言い出すことも。
旅コレクションのように、社内の一般的な業務も行いながらホームページの管理運営ができるスタッフを配置するというのはいわゆるウルトラCなわけです。ただ、荒井社長はこうもお話しされていました。「案外、いまの若い人はデジタルネイティブ世代だから私たちが思っているよりも簡単にホームページ管理運営に入り込んでくれるんです」そうなんです、残念ながら今の若い人のインターネットへの当たり前間は20世紀に成人を迎えた人たちとは明らかに違います。
ホームページは24時間365日眠らない営業マン
旅コレクションの荒井社長の場合、社としても新卒の採用などをされているのもあり、若い人が社内にも多いですから可能とも言えるんですがそれでもWebサイトが今の時代役に立つという読み、しかも社内運用だという戦略を持てる辺りは経営者の先輩としてとても尊敬します。あとは実行力です、実際に自分自身は知識が無かったとしても積極的に学び、社内での目標や目的を共有し社としてみんなでWebサイトを成長させていく行動力もやはりしっかりとした経営センスなんだなと。
私もJimdoCafe のセミナー等で言う言葉ですが、荒井社長も当日話されていました。「ホームページは眠らない営業マン」であるということを、そしてご講演いただいた後の名刺交換ではこう付け加えていました。「眠らない営業マンではあるけれども、最初は会社の事、サービスの事を全く知らない営業マンだから社内全員で更新や管理をしながら営業マンであるホームページに会社の事、サービスの事を教えて行っているような部分もある、そして営業マンであるホームページが会社の事、サービスの事を見に来てくれた人にしっかりと説明ができるようになってホームページは真の眠らない営業マン」になると。
正直、私自身がいつも話していることをこれだけ活躍されている社長さんに言ってもらえると本当に自信になりました。
若い人を誰もが採用できる時代ではない
今回の荒井社長のお話を聞いていて、どの企業もが若いスタッフを雇えるわけでは無い。特にこれから若い人の数が減っていくと当然大手から順番に若い人を採用していき中小企業は若い人を雇うことが困難になるでしょう。そのためには3つのやり方があると思います。
- 会社のブランディングを積極的に行い若い人に選んでもらえる会社になる
- 若い人と交流できる機会を多く持ち、積極的に入社を薦める
- 若い人に頼らない経営を目指し、会社の規模が大きくなってから若い人を採用する
荒井社長もお話しされていました、「私はいま経営者の仕事として会社のブランディングも頑張っています」とこれはまさに1番の若い人に選んでもらえる会社作りです。若い人がたくさん入社する会社が今後どのような良いことがあるのかという部分はお話しされていたか忘れてしまいましたが荒井社長のような「この仕事が好きなんです」と宣言する社長ならきっとこの先も良い方向へ会社が進んでいくのだろうと思います。
Caneだったら上記の何番を選択するのか、3番ですね。Caneの事業としてはパソコンを多用しますのでもちろん最低限のスキルが変わってきますが若ければ若いほどCaneにとってプラスになるという考え方はありませんし、若い人にはどうしても投資が必要になりますのでそのような余裕も無いという面もあります。
アウトソーシングという選択肢も
WebやITに関する知識が無い状態でホームページを作成したり運営したりすることは、時に大きな失敗を招きます。Caneのような制作会社があるように専門性が必要となる部分も時代が変わったとはいえまだまだ存在します。知識があればなんとかなる部分と、知識も経験が無くても何とかなる部分の両方がいまは混在している時代です。
事業を展開していく上でホームページやWebはこれからどんどん必要とされていくでしょう。とはいえ自社の経営状態によっては大きなリスクを伴うような投資は避けるべきです。ましてはその為だけに人を雇うなんてビックギャンブルになりかねない。
そんな時には私どもCaneにお問い合わせください。会社の規模や事業の規模に合わせたご提案をしお客様に喜ばれる杖になることが可能です。


