【おすすめ書籍】横浜大戦争というタイトルに感じる横浜愛

先日タウンニュースのメルマガでこの本の存在を知り早速購入して読んでみた。  

「横浜大戦争」というタイトルからしてそそられる。  

書籍横浜大戦争の表紙

横浜にはそもそもいくつの区があるのか。というのも気にしたことが無く、この本を読んで18も区があることにあらためて気付かされた。横浜に住む人は果たして全部言えるだろうか?私はもちろん、この本を読んだからきっと言えるはず。  

中区、西区、鶴見区、港北区、港南区、旭区、緑区、瀬谷区、泉区、戸塚区、栄区、南区、保土ヶ谷区、金沢区。  

いちにーさんしー。。。14しか言えてない。。。  

あとどこが足りないんだろう。  

あ。神奈川区!  

あとみっつ。  

磯子区、青葉区、都筑区のみなさんごめんなさい。結局Google検索で残りを調べてしまいました。。。  

蜂須賀 敬明さんという作家が描く小説

この本を書いている蜂須賀 敬明さんはもちろん、横浜出身の小説家で2016年に「待ってよ」という作品で松本清張賞を受賞しているそうだ。その蜂須賀 敬明さんが地元横浜を舞台に描いた作品が今回の横浜大戦争。このストーリーも良いね。  

ここであまり詳しく書くとネタバレになってしまうから書かないけど、本を読んでみると蜂須賀 敬明さんが横浜のどの区の出身なのかもわかるから面白い。ストーリーとしては横浜市の歴史、現在の横浜になるまでの経緯が描かれていて知らないこともたくさんわかるからどんどんどんどん作品の世界に入り込んで行ってすぐに読み終わってしまった印象。  

例えば、横浜のみなとみらいの辺りは昔は海の産業が盛んでホントにただの田舎だったこととか、田園都市線沿線は今や横浜の中でもセレブリティ要素の高い街になっているけど昔は違ったとか。なんとなく知ってることから初めて知ることまでが描かれているから、横浜に住んでいる人にとっては面白い作品だと言えるな。  

横浜で大戦争が起こる物語なの?

そもそも、タウンニュースの記事を見てこの本に興味がわいたのが「大戦争」という言葉。私自身も普段から戸塚の街を「横浜」と呼び、みなとみらい周辺を「ヨコハマ」と呼び、田園都市線沿線エリアを「新しい横浜」と呼んでいるように、横浜市内でも地域格差というか経済格差や社会的な様々な格差があるのが特徴で、まちづくりにおいても地域ごとに見せ方ややるべきことの優先順位がだいぶ違っている印象があって。どこが本当の横浜なのかってのを競い合ってるのかなとも感じていた。(実際に横浜市内であればどこも本当の横浜であるのは間違ってないんだけどね)  

「我こそは本当の横浜だ!」  

「横浜と言えば我が街だ!」  

という声がぶつかり合えば「横浜大戦争」にもなるのかな、そんな側面を小説化してるのかな?なんて本を読む前は想像していた。  

小説だけど横浜への想いが感じられる

実際本を読んでみて、読む前に想像していたことと違ったのか、合っていたのかは小説の内容がバレてしまってもこれから読む人に失礼なので細かくは書かない。  蜂須賀 敬明さんの横浜への愛というか想いは感じられた気がする。

ついでに私の読書事情も付け加えておくと、小説というジャンルを過去に読んだ数はは片手で足りる程度。だから一般的な小説というのがどんな展開で、どんなエンディングなのかと言うのはあまり詳しくはない。だいたいフィクションのドラマや映画みたいな感じというイメージでこの本を読み始めた。  

ストーリーとしては、横浜で確かに大戦争が行われて。結末は大戦争が何のために誰のために起きたのか。争いは本当に必要だったのか。という感じ。戦争と言っても一般的に言われる国と国とがドンパチやる戦争では無いのも書いておこうかな。あとは、本の帯になんとなく大枠が書かれているからそこを読んで欲しい。  

小説としての横浜大戦争と言う本の評価は小説素人としては採点不可能だけど、蜂須賀 敬明さんが松本清張賞を受賞したほどの方だから、ストーリーも独創性も素晴らしい作品なんですよねきっと。  

文章を書くのが仕事のひとつである私にとって、毎回本を読むというのは新しい刺激や学び、気付きになる。Web上の記事ももちろん勉強になるけれども、やはり印刷物となると刷り直しがきかない分ナーバスに校閲したり、文章のおかしなところが無いのか、上手く読み手に伝わるのかを確認する。これがWebには無い心地よい緊張感ではあるんだけど。  

横浜大戦争、個人的には星4つ。  

横浜の人は一度読んでみるべきですよー。  

横浜大戦争

蜂須賀 敬明 著

横浜大戦争 蜂須賀 敬明著