制作会社でも困る、こんな仕事の頼まれ方(中小企業編)

我々、制作会社から見てもこんな頼まれ方をされても、良い成果は出せない。というお客様がいるように社内での仕事の頼み方もうまく行く頼み方とうまく行かない頼み方があると思います。今回は社内であろうと社外であろうと、チラシやホームページ等広告宣伝の制作は頼み方が肝だということを取り上げていきます。 

制作会社でも困る、こんな仕事の頼まれ方(中小企業編)

頼もうとしている相手は適格かどうか

お客様から「〇月〇日にお客さん集めてイベントやるからチラシとホームページお願いね」というオーダーはよく見られるシーンです。

今まで依頼が既にあったお客さんならば、ここからの進め方は我々も考えらえれて、スケジュールもお客様の特徴を踏まえて組んで行けます。一番大切な、制作のプロ、広告の豊富な経験則からご提案もしやすいです。ということは成果が出やすいということです。一方で初めてオーダーをいただいたお客様からこのオーダーをいただいた時には我々はビックリしちゃいます。

100歩譲って紙媒体は我々が考えて様々な方法をご提案することができますが、ホームページはそうはいきません。今までその会社がどのようなホームページの運用をしてきたのか、今回は新たにホームページを作るべきか、既に持っているホームページの中で集客用のコンテンツを作るのか。今までホームページを別の会社さんが制作、運用してきているのであれば尚更大変です。その制作会社さんがどのようなオーダーを受けてホームページを作り運用して来たのかもわかりませんし、時には知人や友人に安価で制作をしてもらっただけで、その方も満足に制作代金をもらっていない為制作後は全く関与していなかったり。時には、制作してもらった方との関係性がすでに崩れていて連絡が取れない、取りたくないというお客様も居たりします。そういった場合には、「集客したい!」というお客様からのオーダーを我々が練りに練って考え出しても、こちらから今回のプロジェクトに関する成果が出しづらい場面も多いんです。

ということは費用対効果も必然的に良くなりません。数字でしか結果を見ない経営者が居ると「この制作会社はダメだな」と我々としても信頼を勝ち取ることができなくなってしまいます。 

  • 過去に同様の施策を行っているのであれば過去に行った実績
  • 今回のプロジェクトにおける使える予算と達成したい目標

この2つは最低でも見せていただきたいです。今回の集客プロジェクトが初めての施策なのであれば、過去の実績はありませんが同業他社の過去の取組や、なぜ今回その施策を実行するのかの動機を伺えれば我々もベストなご提案を考えられます。中小事業者、零細企業は潤沢な広告宣伝費を使えないことも多々あります。だからといって毎回最安値の制作会社や広告業者を選んで使っていると都度都度やり方が変わってしまったり前回の結果を踏まえる際に細かい部分まで改善できなかったりもします。広告は数を多く打つことももちろん大事です。手法も手広くやれればさらに良いです。しかし、その時だけを考えるのではなく次の広告宣伝、その次の広告宣伝へ繋げるためにも毎回使う会社を変えるようなことはお勧めしません。 

業界内のデータや業界の市場の歴史があるとより良い

我々も、集客や広告宣伝の経験が豊富だとしても、正直、事業には様々なジャンルがあり全てのジャンルの経験が豊富なわけではありません。経験の少ない業界のお仕事をする時もあります。そんな時には業界内のディープな話や業界の市場を過去5年、この先5年がどのように変化していくのかを教えていただけることで、ベストなご提案をすることが可能になります。現代のような情報化社会では、事業者が考えているよりも消費者が様々な業界内の情報を知っていて商品を買う(サービスを買う)事業者を選んでいることも多く見受けられます。事業者がその業界のプロフェッショナルであればあるほど、市場に対する予測や推測がズレていることも珍しくありません。今を基準に前後5年の市場の動向や事業者さんの予測を伺うことで、どの程度事業者さんが消費者の動向を掴めているのかも把握することが可能になってきます。 

成果にたどり着く時期をプロと一緒に考える

「〇月〇日にお客さん集めてイベントやるから」という〇月〇日まであと何か月あるのか、何年あるのかが一番重要です。事業ですから当然急いで成果を出さなければならないケースもあります。そのために我々も頑張りますが短期間で成果を求められた時は我々のご請求額も高くなってきます。それはある程度金額がかかる広告媒体を利用する、短納期での制作になる、そのオーダーを最優先で取り組むなど様々な原因が出てきます。ですから、できればアイディアを思いついた時点で一度ご相談いただき、広告宣伝で成果が上がるまでの時間を一緒に考えて正式にご依頼いただくのが費用対効果も良くなってきます。 

今回のまとめ

  • 制作会社や広告宣伝のプロとは取り組みたいアイディアが出た時点で一度打ち合わせてみる
  • 初めての会社に頼むときには過去の施策の実績や業界内データを準備しておく
  • 成果を急ぎ、コストを減らすことを優先して安易にひとつの制作会社や広告宣伝のプロを決めない
  • フリーランスや個人事業者に依頼する際には実績や相手の事業主としての将来をしっかりと見極める
  • 可能な範囲で予算も達成したい目標も制作会社や広告宣伝のプロと共有する

みなさんが大切なお金を投資して行う広告宣伝は、少しでも効果が多い方が良いですから。「頼み方」「頼む相手」にも気を配ってみると、成果が大きく変わってきます。

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